山口大学 情報・データ科学教育センター

本学のデータサイエンス教育

インターネットの普及に伴って発展してきた情報化社会は成熟期にありますが、今まさに超スマート社会に向けての激変期の序章に入ったと考えられます。現に、以前にはなかった様々な情報機器やサービスが生み出され、世の中に急速に普及してゆく様子を目にされた方も少なくないでしょう。

我が国の第5期科学技術基本計画には、世界に先駆けた超スマート社会を実現する方針として「Society5.0」が掲げられ、仮想現実と現実社会の高度な融合を目指す技術開発が様々な分野で急速に進んでいます。その礎といえるものが「データサイエンス」です。文部科学省は「理工系人材育成に関する産学官行動計画」の中で、成長分野を支える数理・情報技術分野(セキュリティ、AI・ロボティクス、IoT、ビッグデータ分野等)に係るデータサイエンス人材育成の取組を強化する方針を明確に打ち出しています。

リテラシーレベル教育プログラム「データ科学と社会」については、こちらをご覧ください。

初年度教育

山口大学では、工学部、理学部、教育学部に数理・情報の教育組織をもつという特徴を活かしつつ、学内の他の専門分野の教員や、学外の教育機関や産業界との連携を図りながら、超スマート社会の進展に貢献できるデータサイエンス人材の育成を目指しています。
 
その一環として、平成30年度より全学の1年生を対象とした「データ科学と社会Ⅰ」「データ科学と社会Ⅱ」という2つの科目を開設しています。
 

データ科学と社会Ⅰ

「データ科学と社会Ⅰ」 では、大学で学ぶ上で必要となる情報処理に関する基本的なスキルを演習を中心として涵養するとともに、H30年度はデータサイエンスの概要を知るために、この分野を先導する研究者や産業界のプロフェッショナルによるビデオ講義を行います。

「データ科学と社会Ⅰ」詳細


データ科学と社会Ⅱ 

「データ科学と社会II」では、データサイエンスについての理解を深めるため、データから新しい知識や事実を得る方法論、実社会でのデータサイエンス活用事例、学生の専攻学問分野における研究へのデータサイエンスの応用事例について解説を行っています。

「データ科学と社会Ⅱ」詳細

 

専門教育

全学展開のためのデータサイエンス教育基準

データサイエンティスト協会スキルチェックリスト※1をベースにして、拠点コンソーシアムモデルカリキュラム※2を導入し、各学部の教育体系に合わせてレベルを決めた独自基準を設定しています。 希望する学生には文系・理系を問わず、レベル3までを修学できる体制を整えています。

※1  データサイエンティスト協会のホームページ
https://www.datascientist.or.jp

※2  拠点 コンソーシアムモデルカリキュラム
http://www.mi.u-tokyo.ac.jp/consortium/